赴任後

11.赤ちゃんとデリーで暮らす

 デリーに赴任が決まった、赤ちゃんをお持ちのお母さんは、医療、健康から食生活、日常の必需品まで多岐にわたっての漠然とした心配や不安をお持ちのことと思います。そこで、デリーでの生活について赤ちゃん会のお母さんに必要だと思われることについて書いていただきました。どうぞご参考になさってください。赴任前の準備に具体的に役立つことと思います。そしてご苦労されながらも元気に暮らしていらっしゃる仲間がいることを心強く思われるでしょう。

必需品について
1.デリーでの入手可能状況

◎・・・インド製をお薦め
○・・・現地で入手可
△・・・現地で入手できるが、日本から持参する事をお薦め
×・・・入手不可

品目 入手 備考
粉ミルク インド製ネスレで、「1、2、3、フォローアップミルク」と月齢別にある
ベビーフード × 輸入品(ビーンズスタークの瓶製品)があるが、在庫が少なく古い物が多い お湯で溶いて粥状になるネスレの粉末製品はある
インドでの食事(外出、旅行)でスパイスのや衛生面が気になる場合は、日本のレトルト製品のお出かけ用(容器入り)が役立つ
乳児用お菓子 × タマゴボーロ、乳児用せんべい等はないが、幼児が食べるようなビスケット類は豊富にある
紙おむつ もちろん日本製品が柔らかさや吸収性などは良いが、最近(2012年現在)は価格も下がり、値段は日本製と変わらない。パンツタイプも改良されており、パンパースが良い。かぶれなどが問題なければ、一度試してみる価値あり。
布おむつ、カバー 質が劣るので日本から持参した方がよい
トレーニングパンツ × 一部で売られているが、日本から持参した方が無難
よだれかれ
食事エプロン ショッピングモールに入っているベイビーショップで売っている種類も増え、可愛い。
子供服 安価なインド製品から高価な輸入品まで豊富で、デザインも悪くない
下着、パジャマ ズボンの股上が浅く、種類も少ない
靴下 滑り止め付きの靴下はない
靴、サンダル 種類も増えており、購入可能。 クロックスなども小さいサイズから豊富に揃っている。
帽子 耳や首筋を覆う日焼け防止のタイプはない
哺乳瓶、乳首 ピジョンなどあり ただしプラスチック製のみ
離乳食用食器 プラスチック製のみ マグマグセットもある
製品の環境ホルモンが心配な場合は日本から持参した方がよい
プラスチック製食器 自宅に集まる機会が多いのであると便利
安価なインド製が十分手に入る
ストロー付き水筒 インド製、輸入品ともにあり
マタニティ服、下着 洋服のデザイン・サイズが限られる
夏場はインドのパンジャビ・ドレスで代用可
下着は大きすぎる物が多く授乳ブラは使いにくい
母乳パッド 手に入るが在庫が少なく、高価
洗浄綿 × 必要な場合は持参した方が良い
衛生用品 ベビーオイル、石鹸、シャンプー、ベビーパウダー、ベビー用綿棒などは、ピジョンやジョンソン&ジョンソン製が豊富
爪切り、哺乳瓶洗い用ブラシ、おしゃぶりなども入手可能
子供用歯ブラシ ピジョン製のトレーニング歯ブラシも入手可能
お尻拭き ピジョン製などがある 携帯用サイズの物もあり
共に、日本での価格に比べると高い
おむつ用洗剤 ピジョン製あり
哺乳瓶・野菜洗い洗剤 ピジョン製あり
哺乳瓶消毒器 スチーム式のものがあるが、消毒液はない
電気ポット(ミルク用) × ミルクを作る時にあると便利
日本から持参する場合はトランス(変圧器)が必要なので注意
ベビー布団 セットで売られているが、品質は「?」
タオルケットはないが、バスタオルで代用可
おねしょマット
ベビーベッド インド製はオーダー 輸入品もあり
補助便座
おまる
ベビーバス
ベビーカー 安全性を考えると日本製がよい 輸入品も手に入るが高価
ベビーチェア 輸入品あり 木製であればオーダー可能
テーブルチェア テーブルにセットするもので、旅行先で重宝する
インドではオーダーテーブルが多いせいか、日本製のものはサイズが合わないというも意見あり
おんぶひも × 子供が二人いる時は、一人をおんぶしてもう一人の相手をできるので便利
抱っこポーチ 簡易式の物はあるが、日本製の方が機能的
ベビーシート/
チャイルドシート
× 中国などからの輸入品もあるが、安全性を重視する場合、日本から持参する方がよい 夏が長く、車内も高温になるので、シートの冷却用品を日本から持参するのもよい
子供用リュック
子供用傘
ビニールプール
水着 乳児用は少なく、水遊び用紙おむつはない
浮き輪 アーム用もある
三輪車 安価で購入できる
絵本 日本語の物は入手不可
アルファベットや数字の幼児用教材は豊富にあり、安価
幼児向けDVD・ビデオ 絵本に同じ
玩具 木製の知育玩具はあるが、塗料が取れやすく、品質がよくない
一般のおもちゃは種類も豊富
蚊帳
子供用薬 信頼できる小児科医はいるが、心配であれば(特に最初は)使い慣れた薬を持参した方がよい
虫除けスプレー CHHICAショップで子ども用が売っている。虫よけパッチもおもちゃ屋やベイビーショップで購入可能。 またはKAYAやforest essencialなどのアーユルベーダショップでオーガニックの香りの良いスプレーで親子で使えるものもあり。
アイスノン ×
安全グッズ 種類が増えています。(2012年現在)日本で売られているようなものがほとんど、ショッピングモール内のベイビーショップで購入可能。デザインも良い。 インド用のコンセントカバーも売っています。
安全ゲート ×


おむつ
 親にとって最も気になるものの一つにおむつが挙げられると思います。当地でも紙おむつはありますが、ここで購入したお母さんはごく少数でした。ほとんどの方は日本から持ってきています。最初の引越し荷物の中に2年分の紙おむつを入れてきた方もいますし、一時帰国のたびに持ってくる方もいます。勿論布おむつ使用派もいますが、この方たちも日本から持参してきています。

当地で紙おむつを購入し、使用した方の感想は以下の通りです:
  • 良かった、トラブルなし(パンパース)
  • 使えないことはない(マミーポコ)
  • テープで止める部分がビニール製なので、腰まわりが蒸れやすかった(ハギー)
  • 吸水力が弱いので、大きなサイズを使ったり、こまめにおむつ交換をして使用(ハギー)
  • 7〜18kgを使用したが、最初は大きすぎて横漏れが気になった。その後子供の成長につれ、問題は解決(パンパース)
  • かぶれやすい気がする(パンパース)
  • サイズに幅があり、使いにくかった(パンパース)
ベビーカー
 これは人によって意見の分かれる持ち物です。デリーは暑い時期が長いので、長時間子供と外出の機会がそれほど多くなく、ベビーカーを使うことはあまりなかったという人がいる一方で、デリーではあまり使わなくても旅行先で必要になったり、家に入居する前にホテル暮らしを強いられた際に、ベビーカーに乗せてご飯を食べさせたりすることができたという意見もありました。
<日本から持ってきた薬>
  • 解熱剤(坐薬) 
  • 解熱剤(粉薬) 
  • 解熱剤(液状) 
  • 整腸剤 
  • 風邪薬(市販薬) 
  • 風邪薬(処方薬) 
  • おむつかぶれの軟膏
  • 傷薬 
  • 熱さまし用ジェル状冷却シート
  • 消毒薬 
  • その他: 虫除けスプレー、子供用絆創膏
<日本から持ってきて良かったと思う物>
  • プレイジム
  • お菓子作りグッズ(パン焼き器、ワッフルメーカー、ゼラチン、ホットケーキミックスetc)
  • 子供用靴、サンダル
  • 紙おむつ、布おむつ、お尻拭き、トレーニングパンツ、水遊び用おむつ
  • 離乳食、赤ちゃん用お菓子
  • 粉ミルク、フォローアップミルク
  • 床マット、畳
  • 日本語絵本、日本語DVD、おもちゃ
  • 水筒、スナックボックス用タッパ
  • 保冷剤、保冷バッグ
  • 抱っこひも
  • かゆみ止めパッチ
  • 虫よけウエットシート
    (虫よけシールはインドでも入手可能だが香りがきつめ。キャラクター、イラストなし)
 基本的には大多数のお母さんが、デリーで入手できる物も日本の物の方が安心して使え、且つ日本のほうが安いという理由で、まかなえる範囲内で日本から持ち込んでいる、というのが現状のようです。
(2013年アンケートより追加)

健康管理について
1.予防接種

 一般的な情報に関しては「海外子育てインフォ」 http://www.mcfh.or.jp が詳しく、おすすめです。是非一度ご覧になって下さい。

 上記サイトで予防接種について勉強されたら、一体どこで接種を受けられるのかという点が大きな問題となります。特に小さい赤ちゃんが日本の法定スケジュールで受けていたのでは赴任に間に合わないという場合は途方に暮れることと思います。まずはかかりつけのお医者様に相談してみて下さい。それでも道が開けなかった場合は、「FORTH海外で健康に過ごすために」 http://www.forth.go.jp というサイトをチェックしてみて下さい。「国・地域別情報」の「インド」をひらくと病気・感染症、予防接種、医療機関などの詳しい情報を見ることができます。それを読むと、とても恐ろしい場所のように感じられ、行きたくなくなると思いますが、ここで多くの邦人が概ね健康に暮らしていることも事実です。

 なお、日本には定期接種(BCG、ポリオ、三種混合、はしか、風疹、日本脳炎)と任意接種(おたふくかぜ、水ぼうそう、B型肝炎など)の2種類があります。日本でも任意接種を受ける場合には自費負担となることはよく知られています。しかし、赴任に間に合わせようと、各自治体のスケジュールを外れて接種を受ける場合は、やはりこれらも自費負担となります。会社によっては、それらの費用を一部負担してくれるところもあるようですから、一度確かめてみるのもよいでしょう。

そして、子供の健康を優先するあまり、親のことがおろそかになりがちです。親の予防接種も忘れずに。

 また、アンケートによると、1歳前後の赤ちゃんであれば、日本でBCG、ポリオ(1〜3回)、三種混合(3〜4回)、日本脳炎(2回)、はしか、B型肝炎(2回)、肺炎球菌、Hib(ヘモフィルスインフルエンザb菌)をほとんどの場合受けてきており、中にはこれらに加えて狂犬病(2回)、A型肝炎も受けてきていた赤ちゃんもいます。そして、デリーでMMR、水ぼうそう、A型肝炎を受けることが多数派です(人によっては腸チフスも受けています)。

 結局日本では思うとおりに予防接種を受けられなかったとしても、悲観しないで下さい。当地でも信頼できる小児科医は複数おり、邦人の赤ちゃんのほとんどが当地でも予防接種を受けています。ただ、やはり日本語であれこれ相談・質問できる方が、親にとってもストレスが少ないでしょうから、そういった意味でできたら日本でなるべく多くの予防接種を済ませておく方が楽かもしれません。

2.デリーの小児科医

Dr. Arun Wadhwa G-10, Masjid Moth, GKII, New Delhi TEL : 2922-1372, 3663
Dr. Prabhat Bhushan (Max Healthcare) N-110, Panchsheel Park, New Delhi TEL : 2649-9870
Dr.Pankaj Vohra 62 Khan Market, New Delhi TEL : 2469-0239
Max (Saket) 1 Press Enclave Road, Saket, New Delhi TEL : 6611-5050
Dr.Sanjeev Bagai 43,(Basement) Poorvi Marg, Vasant Vihar, New Delhi TEL : 2614-2943, 2704
Dr.Rajeev Seth E-10, Green Park, New Delhi TEL : 2652-7647
Dr.Raghuram Mallaiah (Fortis La Femme) S-549, GKII, New Delhi TEL : 4057-9400
 当然のことながら英語での会話となり、辞書が必須であるとか、通訳として夫や会社の人の付き添いをお願いする面倒があります。また、検査を受けたり、薬をもらうためには別の場所へ行かなくてはならないため、子供の具合が悪い時にはそれが大変という話もあり、さらにその後薬をもらっても、インドの薬は強すぎて心配というお母さんもいました。
デリーでの子育てについて
1.ベビーシッター
 ベビーシッターをお願いしていなくとも、家事補助のお手伝いさんがいる家庭がほとんどなので、急な用事の時やちょっとした時間は彼らに見てもらうことも多いようです。

 ベビーシッターのみつけ方は、日本人からの紹介、お手伝いさんの伝手を頼る、今いるお手伝いさんがハウスキーパーなどの仕事と兼任、アメリカ大使館内の斡旋所を利用、が挙げられました。

 また、2歳ぐらいから受け入れてくれるプレ・スクール(保育所)も多く、早い子は1歳半過ぎから通っています。ベビーシッターやこういった保育所をうまく活用できると、そういった意味では日本より子育ては楽と言えるでしょう。
2.デリーでの子育ての良い点/困る点 2013年アンケートより追加

 良い点
  • 家事の負担が少ない
  • 周囲の子供への視線が優しい
  • 大きな声を出してもいい
  • 公園もあり便利
  • ゆったりと子育てができる
  • 子供を置いて外に出られる(この家庭にはベビーシッターがいる)
  • ベビーシッターを雇っている場合、育児が軽減される外出の際子供を見ていてもらえる(レストランなど)
  • 家が大きく、外の方が騒がしいことがあるので、子供が泣いたり大きい声を出しても気にしなくてよい
  • 床が大理石なので、子供がお茶をこぼしてもおしっこをしても、あまり気にならない
  • ホテルのレストランへ子供連れでも気兼ねなしに入れる
  • 家事はサーバントがしてくれるので、育児に専念できる
  • インドは子供に寛容
  • いろいろな人に出会え、子供と共にいろいろな体験ができる
  • 子供がのびのびと遊べる
  • お手伝いさんがいるので、一人で抱えることがない
  • 子連れだと荷物が多くなるが、基本車移動なので、子連れでも移動が楽。
 困る点
  • 空気が悪い
  • 特にない
  • はいはい期の衛生管理
  • 床が大理石なので転ぶと痛い
  • 夏の間子供を外で遊ばせられない
  • 子供がおもちゃを自分で片付けなくなる(この家庭にはベビーシッターがいる)
  • 野良犬、虫、暑さなどで気軽に外出できない
  • 野菜の種類が少なく、いろいろな食べ物を与えられない
  • 食べ物に注意が必要
  • 水などの衛生面
  • 病気が怖い
  • 母親が具合が悪くなった時子供の世話が大変(この家庭にはベビーシッターはいない)
  • 外で遊ぶ時間が少ない
  • 日本人の子供の数が少ない
  • おむつ替えできる場所が少ない(ほとんどない)
  • お風呂が日本式でないので入れにくい
  • お風呂の時、お湯が潤沢に出ない
3.「赤ちゃん会」と「プレ子ども会」
 「赤ちゃん会」: 妊婦さん及び1歳半までの乳幼児を持つお母さんと赤ちゃんの為のサークルです。毎週火曜日の午前中に集まっています。4月〜10月は日本人会室で集まり、11月〜3月は外でピクニックをしています。誕生会やクリスマス会、象さんを呼ぶなどの行事もあります。インドの子育てで不安なことや悩みなど、いろいろ情報交換をしています。小さいお子さんのいらっしゃる方、妊娠中でこれからママになる方は、気軽にご参加下さい。既にお子さんが学校に通っていらして関係ないと思われている方も、お母さんだけでも子育ての情報交換に是非ご参加下さい。

プレ子ども会・・・毎週火曜日の午後にデリー及びノイダ地区は各家庭持ち回り、日本人会室、公園(冬場)等、グルガオン地区はキッズルーム、遊具施設、公園(冬場)等で開催しています。 異なるプレスクールに通う子供たち同士仲良く遊び、親はいろいろな情報交換をして、楽しく賑やかに過ごしています。いつでもゲスト参加可能です。興味のある方は是非遊びにいらして下さい。

 赤ちゃん会およびプレ子ども会は日本人会のサークルとして活動しています。
お問い合わせは日本人会事務局まで(2616−6427)。
 以上、赤ちゃんと一緒に送るデリーでの生活の不安を、少しでも減らすことができたでしょうか? 今ではドーンと構えてデリー生活を楽しんでいるお母さん方も、最初は不安をいっぱい抱えてこの地に降り立ちました。それでも、メッセージにあるような心境へと変化するのです。勿論気を配るべきところには気を遣い、あとは幸いインドには神様がたくさんいますので、神様にお任せすることにしましょう。きっといずれかの神様がお子さんたちを守ってくれるはずです。
デリー生活の手引き デリーの概要赴任前赴任後 1.手続き2.お金3.交通4.通信5.住まい6.家事補助者7.保健・衛生8.安全に暮らすために9.教育・文化10.娯楽11.赤ちゃんとデリーで暮らす12.ペットと一緒に日本に帰る13.買い出し情報14.帰国が決まったら15.インドの文化・慣習・お祭りデリー医療案内カレンダーデリー緊急電話帳デリー写真館